2011年05月24日(火)

5月24日 現地報告

この日は、いよいよ午後にJF宮城県漁協にて協同体の設立。

午前中は、唐桑にあるマルトモ水産に訪問。千葉さんにご案内や被災状況などをうかがいながら、今後、協同体が予定している、漁業者への義援金付復興商品として扱う商品についてお話しをうかがいました。

千葉さんも、協同体の目指す目的や趣旨にご賛同をいただきご協力のお約束をいただきました。

午後からは、JF宮城県漁協唐桑支所へ。
今回は唐桑地区の復興支援を目的としていますが、その多くは壊滅的な被害を受けた養殖を主とした漁業関係者の収入確保を目的としています。

この試みが成功するには多くの方の協力が必要。この協同体の趣旨をJF宮城県漁協唐桑支所の立花支所長にご説明し、今後JFからも協力をいただきながら、復興資金を得るための具体的な準備に入る確認をいたしました。

今後の具体的な予定についての話も終え、協同体定款とこの預金口座をJF内に開設。
これ以降は報徳二宮神社と早馬神社で集めた義援金をこの協同体の原資として事業を進めて参ります。

気仙沼市唐桑地区復興支援協同体
写真右より
JF宮城県漁業協同組合唐桑支所長 立花 洋之・早馬神社宮司 梶原 忠利(発起人)・報徳二宮神社宮司 草山 明久(発起人)・JF宮城県漁業協同組合 経営管理委員、唐桑支所副運営委員長、牡蠣部会長 畠山 政則(代表発起人)・早馬神社禰宜 梶原 壮市

無事に設立が終えた後、今度は畠山さんの案内のもと、現在の漁場視察へ。大火事で大変な被害に遭った気仙沼港に停泊しながら、奇跡的にも無傷で帰還した「海宝丸」に乗船することができました。

まずは、宿浦付近の内湾にて。およそ600ものイカダがあった唐桑で、わずかに残ったイカダにて震災前の状況を聞きながら牡蠣の養殖方法についての話を聞きました。

続いては、5月上旬にようやく石巻から種牡蠣を確保し、養殖再開にこぎつけた復興のイカダを見学。これはこのような状況下で、牡蠣の1口オーナ―制度で牡蠣養殖者の支援にあたるアイリンクさんの資金援助と、この地域の牡蠣養殖者の復興への意気込みで実現したもの。

非常に感慨深いものを感じました。

その後、船は気仙沼港付近へ。
こちらはまだ復興にはほど遠い状況。陸からでは確認できない被災状況が見て取れます。

この写真のように、新緑でとてもきれいな時期なのですが、火の海となった港周辺の陸では燃えた部分は枯れてしまっているのです。

しかし、復旧は着実に進んでおり、前日には、巨大なサルベージ船が大型タンカーを陸から海へ戻したそうです。

そして最後は外湾へ。写真は唐桑で有名な折石。明治の津波の際にこのように折れたことから折石と名付けられたそう。今回の地震では持ちこたえたそとのこと。
それよりも、私も実際確認しましたが、自然の力というか、海の回復力は漁師さんの想像をはるかに超えているようで、日に日に元のきれいな海に戻っていました。

2011/05/24 16:22 | 未分類

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